クラウド技術は端末及びシステム本体の小型化、クラウドサーバーのコスト低下を実現しています。

AI(人工知能)を影で支えるクラウド技術

人工知能イメージ

AI(人工知能)は、事前に人間の手で行った学習するためのロジックなど、プログラミング技術によって実用化を達成しました。
将来的には現在ある仕事の多くがAIに奪われると言われています。

 

躍進するAI(人工知能)を陰で支えているのがクラウド技術です。
AIは元になるデータの量によって質が変わってきます。
自動学習機能や利用状況に応じて、どんどんデータを増やして精度を高めていくのが人工知能の仕組みです。
莫大なデータを管理するには業務用のサーバーが必要で、クラウド上のサーバーを活用したことで、インターネットへの接続環境一つで多くのものへAIを応用できるようになりました。

 

 

クラウド技術によって可能にした小型化

AIが普及したのは日常的な物で手軽に高精度のAI活用が可能になったからです。
AIが注目されるキッカケになった一つに、将棋ソフトとプロ棋士の対決がありました。

 

当初に最強だと称された将棋ソフトは東京大学大学院総合文化研究科の開発したGPS将棋です。
このソフトは最大で679台のコンピューターを使って、何億通りの指し手の優劣を判断して最善の1手を指し続ける構造です。
実際にプロ棋士に勝利しましたが、コンピューター1台になるとアマチュアの有段者程度の水準に落ちてしまいます。

 

将棋

どれだけ強い将棋ソフトでも、動かすために多数のコンピューターが必要になれば実用的なものではありません。
将棋ソフトも現在はクラウド管理できるものが主流になり、コンピューター将棋で優勝経験もあるソフトがスマホゲームで手軽に対戦できるようになりました。

 

このように、小型化やエコで同時に多くの人へAI技術を提供するには、クラウド技術が必要不可欠です。
インターネットを使えば、離れた場所で稼働しているコンピューターの技術を応用することもできますが、実用的な方法ではなく利用者が増えるにつれてコンピューターも増やさないといけません。
クラウドによって、利用する端末およびシステムの本体をコンパクトにしたことで、スマホのAIスピーカー、ポータブル型の通訳マイク、個人でも運用できるAIによるシステムトレードツールなどが普及します。

 

もしもクラウド技術がなければ、AIが進化しても資金力のある企業だけしか使えない特別なもので、多くの人が身近な生活で利用できるものにはなっていませんでした。
AI技術は第4次産業革命が起こる前から高精度な物が存在していましたが、クラウドサーバーの管理になってから劇的な進化を遂げて普及しました。

 

 

コスト面の問題をクリア

AIをはじめ、大容量データのクラウド管理の需要が高まったことで、クラウドサーバーのコストも低下しています。
それでもAIを動かすためのクラウドサーバーは莫大なコストがかかります。
コストが高くても、世界中の人を対象に多くの利用者がいれば、クラウドサーバーのコスト負担は限りなくゼロに近づきます。

 

月額費のかからないAI技術が多数あるのは、多くの利用者を獲得することで、運営元のサービス利用者が増えてコストを回収できる仕組みができあがったからです。
AIはクラウドサーバーの低価格化と利用者の増加による双方の効果で、大企業でなくても手軽に開発や導入をできる環境に変化しました。